2009年滞在時の「竹内さんの女将さん」と「編集者A」の会話です。
女将「ウチは水洗トイレでないって電話でお話すると、それだけで敬遠されてしまうことがあるんですよ」
A「そーなんですか、どうしてでしょうね?」
女将「汲み取り(くみとり)式のトイレを知らないんでしょうかねぇ。私たちはずっとこれで生活してるんですけどね。都会の方には悪いイメージあるんです」と寂しげな表情。
でも編集者Aはまったく違うことを考えていました。
「これって短所でなくて長所かも」ていうか「なかなかのセールスポイントになるかも」
毎年泊まらせてもらっている編集者Aは、水洗式ではなく汲み取り式だからといって全く苦痛になっていないのです。
ここで、考えてみました。何故イメージが悪いか。
↓
「イベント会場の簡易トイレみたいなもんでしょ、ていうか、なんか臭う感じ」
「汲み取り式がわからない、もしくは知らないから嫌」
「なんか衛生的でなさそう」
「落ちる危険性がありそう
と考えている人が多いのではないかということです。
では、一つずつ説明します。
汲取り式のトイレはお祭りの時にずらーっと並んでいる簡易トイレとは違うんですね。確かに原理は同じですが、深さが違います。だから臭いはそんなに気にならないというわけです。
汲み取り式がわからない方、利用したことが無い方、知らない方、初めて聞いた方が、不安に思うのは当然と思います。昭和50年代始めだと札幌の郊外にも汲取り式が普通に存在してましたが、その後はなくなりました。平成生まれで都会育ちの方は、初めて聞いたという人がほとんでしょう。
そこでです、竹内民宿で体験してみるのはいかがでしょうか?都会っ子にとっては一昔前の生活が体験できるチャンスではないでしょうか!ちなみに島内のほとんどの旅館、民宿も汲取り式です。竹内民宿のトイレは非常に清潔、そしていつもきちんと丁寧に掃除してくれているので、気持ちよく利用できます。
しかも洋式の便器なので、(普通に使っていたら)落っこちるなんて心配もいりません。
編集者Aは女将さんに言いました。
A「自信もってくださいよ。私はまったく気にならないですよ。むしろ、都会生活の人は、こんな面でも非日常の生活を体験できるわけですよ。しかも清掃がいつでも行き届いてるは感心ものです」
女将「だって、それ(きれいに磨いて清掃)くらいしか出来ることないですから」
うー、ありがたいありがたい。
最後にお写真


ね、ウソではなくきれいなんです。